「そんなに仕事が辛いならやめちゃえば?」→本当にやめていいのか正解を知りたい人はここをチェック!

もう限界!仕事ストレス対処法。あなたはどれ?10のタイプにまとめました。

「きついノルマに終わらない仕事、パワハラ上司の嫌味にもめげずに今まで頑張ってきたけど、さすがにもう限界・・。本当はこんな会社、今すぐやめてしまいたいけど、1人だけ逃げだしてもいいのかなと思おうとなかなか踏ん切りがつかない」

あなたこのような辛い状態で一人で思い悩んでいませんか?

僕も新卒時代に勤めたブラック企業で同じようなストレスを経験をしたことがあります。仕事の分担はめちゃくちゃで、僕にだけたくさんの仕事が回ってくる。

やり方は「盗んで覚えろ!」とばかりに、誰も教えてくれないのにミスをすれば責任だけは取らされる。そんな限界の中でも「やめる=逃げること」という固定観念が頭を支配していて、やめるという選択を当時の僕はすることができませんでした。

僕の場合は最終的には、通勤途中で嘔吐し身体がうまく動かなくなったので、病院にいくと「うつ病」と診断され、そこでブラック企業から逃げることを決意しました。

ここでは、昔の僕と同じ状況にあるあなたが、真っ暗な世界で一人で倒れてしまわないように、仕事にもう限界と感じた、そのボロボロの心を回復する方法をお話していこうと思います。

仕事に限界を感じたときの身体や心のサイン

「仕事が辛い、もう限界だ」と感じながらも、そんな気持ちにフタをして、心がボロボロになるまで働き続ける人は数多くいます。

僕の元にもそのような悩みを持つ若い人がたくさん相談にいらっしゃいます。そんな方に僕が最初にアドバイスするのは「自分の心の声に素直に耳を傾けてください」ということです。

「限界」とは、文字通り「これ以上やると心が壊れる」という状態のこと。そのような状態で仕事を続けては、あなたの心はいずれ必ず壊れてしまいます。

特に真面目すぎる性格の人は要注意で、「自分が少しだけ我慢すればいいこと」と考え、ストレスをためこんでしまうと、あるとき心がポッキリと折れます。

そんなことにならないよう、「苦しい」と泣いているあなたの体と心のサインに耳を傾けてみてください。自分が限界だと感じているとき、体や心に次のようなサインが現れます。

一番のサインは「睡眠」に現れる

仕事に限界を感じストレスフルなときは、食欲不振になったり、疲れが取れないなどの症状が現れますが、一番大きな症状は、「睡眠」に現れます。

不眠の程度はそれぞれですが、主にベッドに入ってもなかなか眠れなかったり、夜中に何度も目が覚めてしまったり、総じていつもよりも睡眠時間が短くなります。

また自分では眠れているつもりでも、疲れが取れないときは睡眠の質が悪く、しっかり眠れていない可能性があります。寝ても覚めても仕事のことが頭から離れないときも要注意。

夜中に起きて仕事のことを考えてしまうなど、イヤな気分になったり、気持ちが重くなったりする場合も、仕事の負担が体や心に影響を及ぼしているサインです。

疲れがとれない

仕事に限界を感じると、疲れが取れない状態が長く続きます。疲労はストレスの大きなサインです。通常の疲れは、睡眠によって回復します。よく眠っていて、食事もちゃんととっているのに、どうしても疲れが取れない。このような人も要注意です。

日々の強いストレスに、心と体の回復がうまくおこなわれていない可能性があります。

ほかに「仕事のストレスで限界」を迎えたときのサインは、こちらのうつ病で仕事に行きたくない。どのタイミングで心療内科にかかるべき?記事でも詳しく解説しています。

「仕事に行きたくない、休みたい、辞めたい」などの気持ちが強い方は、一度この記事で自分のうつ病の可能性を自己診断してみてください。

休んではいけないと思い込んでいませんか?

このように身体に具体的な症状が現れることは「心の限界」を迎えているサインなのですが、それでも無理をして働き続ける人が多くいます。

あなたもそのうちの1人になっていませんか?

心は悲鳴を上げているのに、仕事は休んではいけないものと思い込んでいませんか?

職場の雰囲気が休みを取りにくい雰囲気であったり、あなた1人に仕事が集中していたり、もちろんあなたが仕事を休まないのはいろいろな事情があってのことだと思います。

でも、それって本当に何ともならないことなんでしょうか。

仕事に限界を感じている、今のあなたに一番必要なことは、何よりも仕事を休み、ゆっくり心をリフレッシュする時間を作ることです。

もし、あなたが仕事を休みたいのに休めない状況に苦しんでいるのなら、一度こちらの記事をチェックしてみてください。

あなたが仕事を休むことができるようになる思考法を詳しくお伝えしていきます。

詳しくはこちら>>仕事を休みたいけど休めない!←あなたのこれ。完全に間違った思考です。

仕事に限界を感じたときの対処法【タイプ別】

仕事に限界を感じる人は、つまりストレスを感じやすい人だとも言えます。ここでは、どんなタイプの人が仕事のストレスを感じやすいのかを見ていきます。

もし「これって自分のことかも?」と思う箇所があったら、仕事への考え方を変えてみる、意識的にリフレッシュする時間を作るなど、仕事との向き合い方は見直すきっかけにしてみてください。

①真面目で力を抜けないあなたへ

仕事に限界を感じるまで我慢し、自分を犠牲にしても会社のためにと身を粉にして頑張るタイプです。自分の「辛い・しんどい」などの負の感情にはフタをし、「これくらいで苦しいなんてただの甘え」「この会社でやっていけないならどこにいっても一緒」と自分をとことん追い込みます。

このようなタイプの人は、ある日突然限界を迎えて、心がポッキリと折れてしまい、うつ病も発症しやすい傾向にありますので、特に注意が必要です。

★真面目すぎる人におすすめの具体的対処法はこちらの記事にまとめています。

仕事がしんどいからって本当にもう頑張らなくていいの?答えはこれです。

②残業続きで仕事が終わらないあなたへ

仕事が忙しすぎて、慢性的に残業が続き、心身ともに限界を感じているあなたに。あなたの仕事が終わらない原因はどこにあるのでしょうか。

「あの人はいつも定時でサッサと帰っていくのに、なぜ自分だけいつもこんなに忙しいんだろう」

このような悩みをお持ちの方は、ぜひこちらの記事をチェックしてみてください。あなたの仕事が終わらない理由を徹底的に詳しく解説していきます。

仕事が終わらない理由はこの2つだけ。ストレスでぶっ倒れる前に逃げる決断を。

③評価が気になって仕方ないあなたへ

頑張って仕事をしていることを正しく評価してほしいもの。しかし、会社という組織では時として理不尽な評価を受けることがあります。

評価されないことに嫌気がさし、やる気を失い、何とか頑張ってきた心がそれをきっかけで限界を迎えるというケースはよくあることです。

また人の評価を気にしすぎる人は、常に「他人にどう見られてるか?」を考えているため、周囲の人の一つ一つの言動がとても気になり、その結果ストレスがたまりやすい状態になってしまいます。

★評価が気になる人におすすめの具体的対処法はこちらの記事にまとめています。

仕事で評価されない人となぜか周りから評価される人の7つの特徴の違いとは?

④自分に自信がないあなたへ

自分に自信がないと、一つのミスを必要以上に引きずり、知らず知らずのうちに自分を追い込んでしまうことがあります。また仕事の成果があがらず、自分の能力にも限界を感じてしまいます。

★自分に自信がない人におすすめの具体的対処法はこちらの記事にまとめています。

仕事で自分に自信がない。傷ついたあなたの心はこれだけで回復することができる。

⑤完璧主義なあなたへ

心理学では、完璧を求める姿勢は幼少時代に親に認めてもらえなかった家庭環境が大きく影響していると言われており、根底には完璧じゃない自分を「怖れている」気持ちが強いと言えます。

しかし、これはわかり切ったことで完璧にやろうとすればするほど、失敗する確率が上がり、ストレスを抱える状況を生みだしてしまいます。

このようなタイプの人は、自信を失わずストレスを感じないようにするために「仕事は失敗から多くのことを学べる」と考え、仕事の精度は70%で、という意識付けが必要になります。

★完璧主義の人におすすめの具体的対処法はこちらの記事にまとめています。

完璧主義の人は仕事が遅いし成果もでない。出来上がりは70%を目指そう。

⑥仕事を断れないあなたへ

人から仕事を頼まれると断れない人もストレスを感じやすいといえます。断れないがゆえに、新しい仕事が次々と積み上がり、いつしかキャパオーバー、心も限界を迎えます。

このようなタイプの人は、上手な仕事の断り方をマスターして、自分の仕事量をコントロールする必要があります。

★断れない人におすすめの具体的対処法はこちらの記事にまとめています。

やりたくない嫌な仕事を断る方法まとめ。断れないあなたは不幸な人生へまっしぐら!

⑦仕事のプレッシャーが辛いあなたに

毎月の営業ノルマが辛かったり、新人なのに自分では処理できない仕事を押し付けられたり、仕事のプレッシャーというものは、あなたの心に膨大は負荷をかけ、じわりじわりと心を締め上げます。

「自分にできるだろうか」

「もし失敗したらどうしよう」

仕事に対するこのようなプレッシャーに限界を感じる方は、こちらの記事を参考に、上手にそのプレッシャーと付き合う方法を見つけてみてください。

仕事のプレッシャーを楽しむ10の超克術!失敗を恐れずに立ち向かおう!

仕事に限界を感じたときの対処法【環境別】

仕事に限界を感じたときの対処法、次は職場環境ごとのケースをいくつかご紹介していきます。

⑧職場の人間関係が辛い

「無茶振りばかりしてくる先輩、いきなり仕事をしつけて来る上司の相手はもうしたくない!」

職場の人間関係に限界を感じているあなたは、今、心が折れそうか、もしかしたら、もう折れてしまっているのかもしれません。

しかし、あなたがその状況を改善しようと頑張れば頑張るほど、状況は悪化、抜け出せない迷路にハマっていくのです。

あなたが今の職場の人間関係が辛いと感じる本当の原因は、どこにあるのでしょうか。この記事は、その本当の原因がわかる内容になっています。

詳しくはこちら>>職場の人間関係に疲れたあなたに。そのストレスを一瞬でなくす9つの方法。

⑨上司からパワハラを受けている

とにかく威圧的で、ちょっとしたミスをするだけで罵声を浴びせてくる、人の意見はまったく聞かず自分の意見ばかりを押し付けてくる上司。

職場環境にストレスを感じる一番の原因は、上司のパワハラ行為だと言われています。

実際にパワハラを受けている人は、最初は理不尽な思いをしていても徐々に、まともな話として受け止めてしまい、いつしか、「自分が悪いからだ」と思うようになってしまいます。

ある意味、マインドコントロールを受けているともいえます。

上司のパワハラに悩んでいる人は、こちらの記事をチェックしてみてください。効果的な対処法をご紹介しています。

パワハラ上司対処法。その特徴と心理を知ればあなたの心はきっと軽くなる!

⑩いじめや嫌がらせを受けている

女性が多い職場でよくあるのが、特定の人の対するいじめや嫌がらせです。女性ばかりの職場で起きるいじめや嫌がらせは本当に陰湿です。

例えば、ひそひそ声のように見せかけて、本人に微妙に聞こえるくらいの声の大きさで悪口を言ったり、急いでいるフリを装って、背後を通るときに「じゃま!」と言って思いっきり背中を押したりなど。

こんな状況になってしまうと、仕事に行くのが憂鬱になって当然です。

職場のいじめや嫌がらせに限界を感じている人は、こちらの記事を読んでみてください。効果的な対処法を詳しく解説しています。

職場のいじめや嫌がらせが辛いという方に。相手のこれだけを知ればその悩みは解決できます。

「もう限界!」と思ったら誰かに相談しよう

ここまで、タイプ別・職場環境別に、あなたのボロボロの心を回復させる効果的な対処法をご紹介してきましたが、自分でできる一番有効な方法は、誰かに相談するということです。

相談する相手は誰でもかまいません。仲のいい友人でもいいですし、一緒に暮らす家族でもいいでしょう。とりあえず誰かに悩みを聞いてもらえるだけで、「私は一人ではない」と感じることができ、ストレスを軽減することができます。

よいアドバイスをもらえるかもしれませんし、話ているうちに自分の中で答えを見つけることができるかもしれません。

相談する相手や相談するときのポイントは、こちらの記事に詳しくまとめています。ぜひ参考になさってください。

【仕事の悩み相談】誰にどうやって相談する?→答えはこれです。

「限界」と感じたら、自分を守ることを最優先に

仕事に限界を感じ、もう会社に行きたくないと悩んでいる方へ。ここからは、僕が悩み相談を受けた実例をご紹介しながら、僕が日々感じていることを少しお話させてください。

会社とは理不尽なもの。多少のことは忍耐で乗り切らなければならない。僕は常にそう考えてきました。

でも、場合によっては「職場を変える」という選択肢が正しいこともあります。矛盾することを言うようですが「頑張ってきたけど、もう限界」ということも当然あり得るわけです。

このように「もう耐えられない」「辞めたい」と心の中で叫んでいる自分に気づいたら、それ以上無理せず、別の道を考えるというもの大切なことです。

かつての僕の部下の友人で、秘書としてある会社に勤務している京子さん。

誰からも愛される、明るくおおらかな性格の女性ですが、職場の先輩のことで悩んでいて、「最近、会社にいくのが苦しい」と言います。

京子さん

私のオフィスは5階建てビルの4階にあるんですが、最近3階くらいまで上がると、足がずしっと重たくなるんです。今日もあの人に会わなきゃいけないのか、と思うと、体が思うように動かなくなるみたいで
体が言うことをきかなくなるって、相当だね。でも、人あたりがよくてポジティブな君が悩まされるって、いったいどんな人なの?

ウエノ

京子さん

私より15歳以上年上の大ベテランです。尊敬できるところもあるんですけど、とにかく細かくて、こだわりの強い人で、私に対するダメ出しがものすごく厳しいんです
厳しいって、どんなふうに厳しいの?

ウエノ

京子さん

コピーの取り方から資料のとじ方、お茶のいれ方、出し方まで、彼女のやり方に合わないととことんお説教されます。あなたのここがダメ、あそこがダメって。で、気にいらないと私から取り上げて、自分で全部やり直して、あなたのせいで仕事が増えちゃったわよ、って嫌味を言うんです
それはやっかいだね。上司に相談して、何とかしてもらうことはできないの?

ウエノ

京子さん

その人、私の上司にも食ってかかるんですよ。何しろ大ベテランなものだから、秘書のふるまいについては自分の方が上、あなたはわかっていないって、上司の方が説教されちゃって
そうなると、もしかして人事部もお手上げ?

ウエノ

京子さん

残念ながら、そうかもしれません。上の人も手を焼いてるって聞いたことがあります。私が来る前に、すでに3人ほど辞めているらしいですし
3人も?みんな同じように、資料やお茶のことであれこれ責められたのが原因だったのかなぁ

ウエノ

京子さん

それだけではなく、服装や髪型のことでも叱られていたみたいです。スカートが短めだと、何そのスカート。会社を何だと思ってるの。って。私も言われたことがあります
学校の風紀委員みたいだね。でも、毎日そこまでうるさく言われたら、仕事にならないでしょう。精神的にまいっちゃうよね

ウエノ

京子さん

え?そうなんですか?って言ったら、わからないの?あなた何年社会人やってるのよ!って社内中に聞こえる大声で怒鳴られちゃって。あれはさすがに落ち込みました・・
うーん。それはもはや打つ手がないかもしれないね。上司も人事も手がつけられないとなると、むずかしいかもしれないね

ウエノ

京子さん

なんとか仲良くやっていこうと思って、彼女の気に入られるよう努力してみたつもりなんですけどね。自分ならうまくやれるって考えていた自分が、ちょっと甘かったのかもしれません

 

京子さんは結局、この会社に限界を感じ辞めることになりましたが、その判断は賢明だったと僕は思います。

仕事の効率より自分のやり方を最優先にし、身に着けているものにまで文句をつけるなど、指導の域を超えているのは明らかだからです。

上司や人事に訴えて改善してもらったり、異動によって部署を変えられるのなら、辞める必要もないでしょう。しかし、それが期待できない場合は、職場を変えるという選択肢を現実的に考えた方がいいのかもしれません。

職場を変えるという判断は、簡単に下すべきではありませんが、「苦しくてもう限界」と感じたときは、自分を守ることを最優先にすべきなのです。

関連記事>>仕事を辞める勇気を手に入れるためには、こんな未来を想像すればいい。

「努力する」と「無理する」はまったくの別モノ

「働く」とは、自らを「成長」させること。がんばって働いて成長すれば、信頼や尊敬が得られ、地位や収入も上がり、幸せになることができる。と僕は思っています。

でも、こんな話をすると、

「幸せになるには、どんなに仕事が辛くて限界を感じていても、努力を重ねて成長しなくてはならないのでしょうか?」

 

「自分を成長させるには、自分らしさを押し殺して、奴隷のように働かなくてはいけないということ?」

というように受け止めてしまう人も少なくありません。けれども、僕が言いたいのは「自分を殺しなさい」でもなければ、「限界を感じても我慢して成長しなさい」でもありません。

「目標に向かって、自分なりに精一杯努力してごらん」

ということなのです。

ところが「努力」というと、どうしても「無理をすること」ととらえてしまう人もいます。

地域情報誌の会社に営業として勤務する公太君もそのひとり。成長するには「努力=無理して耐えること」が大事だと思い込み、上司のイヤミや説教に、来る日も来る日も耐えていると言います。

公太くん

僕の会社は20人前後の小さい会社で、社長の力がとにかく強いんです。彼の気に入るようにやらないと、怒鳴られて、イヤミを言われて、さらには社長の前に立たされて、最低1時間は説教を食らいます。これがもう、つらくってつらくって・・
1時間も立たされるの?説教だけのために?

ウエノ

公太くん

ええ。僕がいかにダメ営業マンか、どれだけ会社にとって役立たずか、延々と言われるんです。すいません、って言うのが精一杯で、あとは何も言えずにいると、何とか言ってみろ!ものも言えないのか!って
大きな声でまくしたてられると、言いたいことが言えなくなるよね。社長はいったい何をそんなに怒っているの?

ウエノ

公太くん

営業成績が上がらないと、理由も聞かずにキレるんです。仕事は結果がすべてだ、結果を出せないのは努力が足りないからだ、って
でも、仕事はちゃんとしてるんでしょ?

ウエノ

公太くん

ええ、もちろん、頭を下げて、歩き回って、僕的には必至に努力しているのですが、社長にとってはまだまだ足りないみたいで・・。やっぱり成長するのは、こういうことにも耐えなきゃいけないんですよね?
いやいや、それは誤解だよ。僕が言う成長というのは、あくまで実力を上げるという意味。実力を上げるには、無理をすることもあるかもしれないけど、辛くて限界でも我慢しなさいということじゃない。そもそも苦しくて限界と感じている状態では、成長なんてできないでしょう

ウエノ

 

関連記事>>仕事がしんどいからって本当にもう頑張らなくていいの?答えはこれです。

「限界を超えて」まで頑張る必要はない

この公太君くん、僕の言葉である程度納得してくれたようですが、それでもやっぱり「成長する」「努力する」ということについて、すべての疑問が解けたわけではありませんでした。

思わぬことを僕に聞いてきたのです。

公太くん

どこまで無理をしていいのかが、自分でもわからないときがあるんです。実力を上げるには、自分らしさを殺してでも頑張らなきゃいけないのかなって思うこともあるし・・限界の先に成長がある、とかよく言うじゃないですか
確かに、公太くんくらいの頃はガムシャラに働くことも大事だよね。僕も若い頃は無駄に頑張りすぎてたかな。よく知りもしないのに知ったかぶりをしたり、怒鳴られて落ち込んでいるのに、無理に笑い飛ばしたり

ウエノ

公太くん

ウエノさんにも、そんな時代があったんですか!?
あった。あった。でも僕の場合、無理して自分を大きく見せようとしても意味がないことに気づいて、それからは自然体で働くようになったよ。できないのにできるフリをしたり、苦しくて限界なのに苦しくないフリをしたところで、実力が上がるわけではないからね

ウエノ

公太くん

自然体ですが。僕の場合、自然体だと、押しが弱いとか気合が足りない、と言われそうです。そんな自分でも実力ってあげられるんでしょうか
君は押しが弱いことを欠点だと思っているかもしれないけど、そんなの欠点でも何でもないよ。遅刻するとか忘れ物するとか、そういう欠点は直すべきだが、押しが弱いのを直そう、隠そうとする必要なんてない。押しが弱いというのは、物腰が柔らかいということ。そのまま素直にがんばれば、実力というのは自然とついてくるものだよ

ウエノ

 

このように「成長するには自分らしさを捨てなければいけない」と思い込んでいる人は少なくありません。周囲に合わせて、自分らしくないふるまいをしている人の方が、むしろ多いと思います。

しかし、自分らしくない不自然なふるまいをしても、気を張って疲れるだけです。おまけに、周囲からもチグハグな人間だとみられてしまい、信頼関係を築くこともむずかしくなってしまいます。

たしかに「オマエのような暗いヤツなんかいらない!」とか「仕事なんて強くでてナンボだ!」と豪語する人もいますが、「暗い、明るい」「押しが弱い、強い」などの個性は人それぞれ。

暗い、押しが弱いから結果が出せない、なんてことはまったくありません。

たとえば、野球監督だった野村克也さんは「ぼやきのノムさん」のニックネームそのまま、自他とも認める暗いタイプの監督です。

明るかったジャイアンツの長嶋茂雄監督と自身を比較し、「長嶋はひまわりなら、オレは月見草」という名言を残したほど。

しかし、選手を育て、チームを優勝に導く手腕については、実績をみればわかる通り「文句なし」の一言です。

つまり、

「成長するには、無理せずありのまま、自分らしくあることが大事」

 

「でも、ときには少しだけ、無理をすることも必要」

このくらいのさじ加減で、いいのではないでしょうか。

関連記事>>仕事で成長したいあなたに。必ず身につけておきたい10の原則

 

★「辛い仕事をどこまで頑張ればいいの?」という方に。今の仕事を続るべきか、辞めるべきかの判断基準をまとめました。

関連記事>>仕事が嫌すぎる!もう限界というあなたに。今の仕事を辞めるべき3つのサイン。

「あきらめ」と「方向転換」は分けて考える

一度何かをやり始めたら、つらかろうが苦しかろうが限界を感じようが、何が何でもやりきらなくてはいけない・・。

かたくなにそう思い込んでしまうのも、頑張りすぎてしまう人の特徴です。「物事をあきらめるのは悪いことだ」と信じるあまり、別の選択肢が見えなくなってしまうのです。

むろん、大した努力もせず放り出したり「どうせダメだ」と最初から諦めてかかるのはよくありません。物事を成し遂げるには「決してあきらめない」という強い気持ちを持つことも大事です。

しかし、物事には「これ以上はもう限界」ということもあります。そういう場合は、目の前のことにいったん見切りをつけ、別の方法を考える必要がありますが、これは決して「あきらめ」ではありません。

「今のままではとても無理だ。別のやり方を考えよう」というのであれば、それは「あきらめ」ではなく「方向転換」ととらえるべきなのです。

たとえば、上司から何らかの指示を受けたものの、「そんなの、とてもできない」と思ったりします。

限られる時間のなかで、こんなにたくさんの仕事をやるなんて、自分には無理に決まってる・・。この時点で「どうせダメだ」と思ってしまうのは、「あきらめ」になってしまうかもしれません。

でも、とりあえず引き受け、改めて依頼内容を考えてみて「これはとてもできない」「無理だから別の方法を考えよう」となったのなら、それは決して「あきらめ」ではないのです。

根拠として意思をもって、自分自身で選び取っているなら、それは「方向転換」になります。

「仕事が辛い。もう限界」と感じたときは「あきらめ」と「方向転換」とを分けて考える。

そのうえで、本当に無駄な頑張りをしていないのかどうか問いかけてみることが、自分の心と体を守るうえで、とても大切なことなのではないでしょうか。

仕事に限界を感じているときは、ぜひこのあきらめと方向転換の違いについてゆっくり考えてみてくださいね。

関連記事>>もう無理!仕事辞めたい!→辞めていいです。その理由はこちら!

本当に限界の人に「休職」のススメ

「本当にもう限界なんです!とにかくもう仕事には行きたくない・・」

終わらない仕事に、パワハラ上司。仕事に問題が起こればすべて自分のせいにされて、休日出勤は当たり前、もちろん有給休暇なんて取れるわけもなく・・。

「もうこんな会社いますぐ辞めてしまいたい!」

きっと、あなたもこんなストレスフルな環境で歯を食いしばりながら頑張っているんですよね。

ここでは、「本当にもう限界です。」と仕事を辞めることを検討している方向けに、会社を辞めてしまう前に、「休職届をまずは提出しよう」ということを提案していきます。

ちょっとでも今の仕事を辞めることを考えている人は、ぜひ一度は中身をチェックすることをおススメします。休職することは何もやましいことをするわけではありません。

うまく活用すれば、あなたを窮地から助けだしてくれる有難い制度なんですよ!

詳しくはこちらへ>>「もう仕事には行きたくない!」と思ったらまずは休職届をだすべき本当の理由。

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