「本当に限界!とにかくもう仕事には行きたくない・・」
終わらない仕事に、パワハラ上司。どんなにしんどそうでも一緒に働く同僚は何も助けてはくれず、毎晩毎晩サービス残業だらけ。
休日出勤は当たり前で、もちろん有給休暇なんて取れるわけもなく・・。職場でいじめや嫌がらせにあっている・・。
「もうこんな会社いますぐ辞めてしまいたい!」
あなたもこんな辛い気持ちを抱えて一人で思い悩んでいませんか?
今回は、「とりあえず限界!本当に仕事にはもう行きたくない!」という仕事を辞めることを検討している方向けに、会社を辞めてしまう前に、「休職届をまずは提出しよう」ということを提案していきます。
休職することは何もやましいことをするわけではありません。あなたの立派な権利ですので、本当に仕事が辛いときは上手に活用することをおススメします。
目次
仕事に行きたくないからってすぐに辞めてはいけない
ストレスいっぱいの職場癇環境にもう限界を迎え、本気で仕事に行きたくないと考えている方に、まず伝えたいことこれです。
仕事に行きたくないからといって、安易に会社を辞めてはいけない。
もう限界と感じたときは、まずは会社の就業規則に「休職」の関する規定があるかを確認してみましょう。その中に「病気であれば休職できる」などの規定があれば、医者に診断書を出してもらうなどして、会社の制度を使って休職ができます。
休職をしている間も、会社との「雇用関係」は続いているので、健康保険や雇用保険、年金などは会社が引き続き負担しなければいけません。
また病気で休職していることだけを理由にクビにすることはできません。
とにかく、もう仕事に行きたくないとなっても、すぐに辞めないので、休職届を出すようにしましょう。
医者の診断書を手に入れよう
仕事を休職するときののポイントは、医者の診断書を持っていくこと。
しんどくなったとき、病院に行けば、うつ病などのとてもひどい病気じゃなくても、「軽度の精神疾患」ということで、病名をつけて簡単な診断書を出してくれるところは少なくありません。
それをもらった上で、「もう限界です。今の状態では働けません」と休職届を提出しましょう。
僕の元に相談に来る人の例では、「もう本当に会社には行きたくないんです。もう辞めるしかない!」と思っていたが、相談に訪れて、「どうしても仕事に行きたくないなら、ひとまず休職してみようか」というアドバイスで、実際に休職手続きを行った人はたくさんいます。
逆に、本当に辞めてしまって後悔している人もいます。「辞めたことを撤回したいのですか、できますか?」という相談も多いのです。
とにかく、どれだけもう仕事に行きたくないと思っても、「辞めてやる!」とすぐに行動しないことが大切。一度辞めてしまうと、雇用関係がなくなってしまい、とても不利な扱いにされてしまいます。
しんどくなったら無理をしないこと。休職届を出して休むことがオススメです。
関連記事>>うつ病で仕事に行きたくない。どのタイミングで心療内科にかかるべき?
仕事には行かずに「傷病手当金」をもらおう
どうしても仕事には行きたくないと思って安易に会社を辞めてしまうと、もう社員としては扱ってもらえません。そうなると、会社単位で加入する健康保険組合からも追い出されてしまいます。
会社員が加入している健康保険組合には「傷病手当金」というものがあって、健康を害して休職している間は、給与の3分の2が保障されます。
これは、自営業などが入る国民健康保険にはない制度なので、会社員の特別な権利だともいえます。
悪い会社は、社員がうつ病などで元気がなくなってくると、すぐに「向いていないからやめろ」「働けないなら自分から辞めろ」と迫ってきます。
そう言われると、病気の社員は「仕方ない」「病気になった自分が悪い」と納得してしまいがち。だけど、そこで辞めてしまうと大損することになります。
まずは、辞めずに休職して、傷病手当金をもらえばいいのです。
さらに大切なのは、病気になった原因が過労や危険は仕事だったとき。会社が原因のケガや病気は「労働災害」にあたります。
労働基準監督署から「労働災害」として認定されると、会社は解雇することもできなくなるのです。
関連記事>>仕事をクビになりそう!会社から解雇宣告されたピンチを助ける10の対処法!
「病気かな」と思ったら労災指定病院へ行こう
仕事のせいで体を壊すこともあるでしょう。長時間労働やパワハラ、セクハラなどが原因で「なんか体の調子がおかしいな」「なんだかやる気が起きないな」と感じたら、労災指定病院に駆け込みましょう。
月に60時間以上も残業をさせられて病気になったとしたら、労災として扱われる可能性が高いです。100時間を超えると、とても高くなります。
これはパート、アルバイト、契約社員、正社員など雇用形態に関係なく、そうなっています。また、持ち帰り残業が多かったりする場合も、労災の可能性がグッと高くなります。
あとは、業務以外のことで叱責される場合、とくに性格や人格を否定されるような誹謗中傷をされていたら、これはパワハラ。
「お前は頭がおかしい」
「お間の親がクズだから」
「お前は暗い」
「お前は気持ち悪い」
こういうことを言われている状態で、うつ病になったとしたら、仕事が原因だから、労災として扱われます。どんな仕事があったかを記録に残しておけば、証拠はバッチリです。
労災指定病院は、WEBサイトで検索できます。労災保険指定医療機関検索という厚生労働省のHPから探してみてください。
関連記事>>パワハラ上司対処法。その特徴と心理を知ればあなたの心はきっと軽くなる!
労災や健康保険を上手に活用しよう
仕事と病気との因果関係が認められる場合は、労災として扱ってもらえ、治療費がいったん無料になります。その後も労災として「正式」に認められれば、ずっと無料のままです。
さらに、労災として「正式」に認定されると、「休業補償給付」というものがもらえるようになります。毎月およそ給料の6割程度の額が支給されるのです。
また、それと同時に「休業特別支給」というものももらえます。これは、毎月およそ給料の2割程度の額。
これらを合わせると、毎月の給料の8割もの額になります。労災で病欠するとなれば、これが毎月もらえるので、普通に暮らすことができます。
「もう本気で仕事に行きたくない」と感じるのなら、まずは休職届を出し、このあたりの制度を上手に活用することをおすすめします。
うつ病なら半年間給付を受けることができる
あなたが「もう仕事に行きたくない」と感じる原因は、うつ病になってしまったからかもしれません。
うつ病は現代病とも言われるほどで、「家庭に一人はうつ病がいる」と言う人までいる時代です。
「やる気がしない」
「全身の疲れが取れない」
「朝がものすごく憂うつ」
「もう死にたい!」
あなたがもし、このように感じているのであれば、うつ病の可能性がかなり高いです。特にうつ病の発症は「睡眠障害」から始まります。
疲れているのによく眠れない。朝起きても疲れが取れないという方は、この記事をチェックしてみてください。眠れな原因とその対処法を詳しく解説しています。
関連記事>>仕事で疲れているのに眠れない原因と対処法。これで速攻ストレスを取り除こう!
話を戻しますが、「休業補償給付」と「休業特別支給」は、うつ病などの精神疾患の場合、半年間程度もらうことができます。医者の診断によっては、それ以上に延長されることもあります。
もし労災が認められない場合には、最初に紹介したように、健康保険から「傷病手当金」がもらうことができます。こちらなら、毎月、給料の3分の2くらいの額が国から支給されます。
こちらの方は治らない場合、1年半の間も支給されます。
先に健康保険の傷病手当をもらっておいて、後から労働災害に切り替えることもできます。会社が労災の申請に協力的でない場合、まずは健康保険を利用しておき、後から専門家に相談して労災に繰り替えるといいでしょう。
なぜ、労災を受けるのがよいかというと、給付の金額が多く、治療が無料だということに加え、労働災害が認定されると、会社は解雇できなくなるし、会社側の責任が明確になることで、損害賠償を請求しやすくなったり、何かと労働者側に有利になるからです。
病気になって、仕事もなくなり、生活もできなくなる・・。このような貧困地獄にハマらないためにも、これらの制度をフル活用してください。
繰り返しになりますが、「もう仕事に行きたくない」と本気で思ったとしても、「辞める」という選択だけは簡単にしないでくださいね。
職場に本当に「あなたの代わりはいない」のか?
ここまでお話してきた通り、仕事に行くことがどうしても辛いなら、まずは休職するのがベストです。
でも、真面目な人がここで一つ気になるのが、「自分がいなくなると周りに迷惑をかける。自分の代わりはいない」というもの。
でも、これって本当なのでしょうか?
「代わりがいないので休むことができない」というのが現時点でのあなたの感じ方ですが、実際に心身を壊して休職せざるを得なくなった人が後で振り返っていうことは、
「当時は自分が休んだら会社は回らないと本気で思っていた。でも、こうして自分が休んでいても、現に会社は回っている」
ということです。
それよりも、間違いなく代わりがいないのは、あなた自身の人生です。
あなた以外にあなたの人生を歩める人はいません。家族にとっても、あなたの代わりはいません。あなたは本当にかけがえのない存在なのです。
本格的に倒れてしまう前に、そのことにぜひ気づいてもらえたらと思います。また、成績がトップクラスで、人間関係も良好、という人材であれば、会社は休職させてでも引き留めたいと思うもの。
自分に自信を持って休職の相談をしてみたほうがいいでしょう。
心がボロボロになってくると「休職などしたら自分の評価が下がるのではないか」という思いに傾きがちですが、評価は双方向のもの。
会社が自分を一方的に評価するのではなく、こちらからも「会社のためにこんなに頑張って身体まで壊した自分を、会社はどう扱うのか」という点を評価してもいいんですよ。
いまの仕事を辞めるべき3つの限界のサイン
ここでは、「仕事が辛い!もう限界!」という方が、よく悩まれる「どこまで我慢したらいいの?限界ってどこにあるの?今の仕事を辞めるべきタイミング、サインは?」ということを、お伝えしていきます。
辛い仕事をどこまで頑張ればいいの?
いつになったら辞めてもいいの?
こんな悩みをお持ちの方は、一度チェックしてみてください。いまの仕事を辞めるべきか、続けるべきかの判断になります。
続きはこちらから>>仕事が嫌すぎる!もう限界というあなたに。今の仕事を辞めるべき3つのサイン。
最終的には仕事を辞めてもいい
ここまで、ストレスいっぱいの仕事環境にもう限界を感じている方に、休職することをおすすめしてきました。
とはいっても、そんな簡単に休職できるものでもないと感じる方もきっといらっしゃると思います。
僕も新卒時代に入社した会社がいわゆるブラック企業で、上司からはパワハラを受け、大量の仕事を押し付けられるけど、誰もやり方は教えてくれず、ミスをすればこっぴどく叱られる。
そんなの中でも、ブラックな環境に自分が勤めていると、「やめる=逃げること」という固定観念がどうしても頭から離れず、なかなか退職するという決断をすることができませんでした。
僕の場合は最終的には、通勤途中で嘔吐し身体がうまく動かなくなったので、病院にいくと「うつ病」と診断され、そこで仕事を辞める決意を固めることができましたが、今思えばもっと早くそんな会社は辞めておけばよかったという思いです。
ここでは、昔の僕と同じく辛い思いをしているあなたに、その傷ついたボロボロの心を回復させる方法をお話していきます。
時間がある方は、ぜひ読んでみてください。今のあなたにきっと参考になるはずです。
続きはこちらから>>もう限界!仕事ストレス対処法。あなたはどれ?タイプ別8つにまとめました。
★仕事に行きたくないときの対処法をこちらにまとめました!
仕事に行きたくない時の対処法をその悩みのレベルに合わせて徹底解説!働く人なら誰でも一度は思ったことがあるこのワード。
「もう仕事に行きたくない!」
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